弊社製品のカタログや仕様には周囲温度範囲が記載されていません。ご採用をご検討されているお客さまから、周囲温度についてご質問をお受けすることが良くあります。一般的にx86を搭載した装置はCPU負荷やグラフィックの状態、搭載メモリー、内蔵ドライブなどにより発熱量が大きく変動いたします。最悪条件は、CPUフル負荷連続1時間以上、動作再生、メモリー8GBte、HDD搭載なのですが、機搭載するCPUの種類により発熱量も変化します。上記最悪条件を用いて周囲温度範囲を定義すると、ファンレス設計であるサバ太郎は40℃~45℃が上限となります。通常の使用環境は上記条件よりもかなり緩和されているはずで、概ね45℃~50℃であると考えられます。なお、装置の周囲(特に上面)に障害物がある場合はさらに温度制限は厳しくなります。一般的な記述として恒温槽によるテストを記載する例がありますが、槽内の空気の循環により、本体周辺に風があたり、条件は劇的によるなります。多くの弊社製品では60℃でも問題ありません。しかし、温度ん対して影響のある部品は、本体だけではなく、ACアダプタの制限の方が厳しく、仕様では45℃となっています。またSSDは温度上昇とともに記憶時間が短くなる傾向があり、R/Wを伴わない動作を行う場合にはその温度について十分な注意が必要です。動作条件と発熱に関するデータは、装置の放熱特性や設計上の工夫に関する重要な技術データです。従い詳細データは開示していませんが、必要であればご請求ください。